2003年月新春号 其の拾八
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新年明けましておめでとうございます。
「観測史上初の」とか「記録的な」という枕詞がつく天気が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか。近所の野良猫や舘野さんの田んぼで夏の間草取りをしていたアイガモが寒さと共に肉付きが良くなり、今では丸々としています。正月の後、体重計に乗ったら、夏場に比べて5キロ太っており、私も冬仕様の体になりました。
有機農業の愉しみ 人力に頼る部分が大きく、機械作業よりスピードが遅く、ひと休みも必要なので、自然と向き合う時間が持てる。そこで出会う虫や鳥や草、肌に触れる空気の質、そんなものを眺めたりしていると時を忘れる。センス・オブ・ワンダー、子どもの頃の感性がよみがえる。
自分でつくっているものを食べるので、心から安心して食べることができる。花粉症も年々良くなり、体に発疹ができることもなくなり、体調は良くなった。
肉体労働でもある。そして農業のことから、健康、環境等々わからないこと、知りたいことが次々と現れ、学生時代には持てなかった積極的な向学心が沸いてくる。
直売なのでダイレクトな反応をもらうことができる。美味しい、体調がよくなった、などのプラスの反応をもらった時、その逆の時でも、次へのやる気が大きくなる。
他品目栽培なので、限りなく食費を節約することができる。工夫次第で捨てられている不用物を畑で有用物に変えることができる。ゴミ削減に少しでも貢献できているという意識を持て、それが経費の削減へとつながる。
人に使われる煩わしさがない。唯一の従業員も兼ねるが社長さんになれる。自分のやったことに対する結果が良くても悪くても、はっきりとわかる。
年間の作業は基本的に同じだが、取り巻く環境が変わるので、同じ結果にならず、毎年新鮮さを味わうことができる。
定年がなく、体の動くうちは現役でいられる。
畑では嘘をつく必要がない。
こんな素晴らしい、楽しい有機農業をずっとやりたい。
今後出るであろう野菜たち このところの強い寒波の長期滞在のおかげと、畑が悲しい状態になっています。白菜を縛ってわらで囲ったり、大根をまとめて埋えなおし、土を厚めに盛ったりと、通常の冬支度はしたのですが、普通サイズになる前に冬を迎えてしまったので、どこまで貯蔵に耐えられるか。去年は2月まで出せていた壬生菜などの野菜たちの多くが寒さで縮み上がり、秋に植えた玉ネギなどの苗はぶ厚い霜柱と一緒に根を浮き上がらせ、寒風に当たり、もう見る影もありません。
全く頭をかかえたくなりますが、できる所までセットを作っていきたいと思います。
タクアン大根 ぬか、塩、唐辛子、渋柿の皮だけで初めて漬けてみました。大根を干している間、一部凍みてしまったのが心配。市販のもののような色や甘みは出ないはず。 エゴマ茶 夏にシソの代わりにセットに入れていたエゴマの葉と茎を乾燥させ、お茶にしたもの。普通のお茶同様にして飲むと、清涼感のある匂いのお茶になりますし、お風呂に入れると天然の入浴剤になります。 緑菜 結球できなかった白菜。寒さから身を守るため、タアサイのように扇状に広がります。白菜同様に食べることができます。 大豆 黒豆、青豆、黄豆。脱粒してみないとわかりませんが、節分前に少し位入れられるかもしれません。エゴマも同様です。 これらの保存、加工品等も入れて、新しい野菜の入る春までセットを作っていきたいと思いますが、今後の天候次第では、去年同様の質量を確保することは難しくなるかもしれません。年間を通じてのトータルな見方をして頂けたらと思いますが、極端に少なくなるようでしたら、料金を含めた見直しをしようと考えています。
後記 人の勧めで年初にあたり、初詣で祈るだけでなく、一年の目標を紙に書いて毎日見る所に貼っておくことにしました。仕事のこと、家庭のこと、自分のこと、の三つの目標を立てるとのことで、それぞれ「毎週30セット」「良縁成就」「生理整頓」と誓いをたて、神棚において毎日拝んでいます。三つとも成し遂げようという強い意志があれば道は拓けるのではないでしょうか。その意志も弱いしすぐ忘れるしで、困っているのですが、毎日見ていれば少しはちがうでしょう。
去年の新春号では、私の「夢」を書きましたが、ひとつも実現されておらず、がく然としたのも、誓いを立てるきっかけとなりました。さて、来年はどんな報告ができるのでしょう。この通信も大変なこと、つらいことがテーマの中心になりがちで、今の畑の寂しい状況から、今回もそっち方面の話にしようかとも考えましたが、新年早々やはりプラスイメージのものをと思い、百姓の魅力的な点を網羅してみました。伝えきれていませんが、有機農業は本当に楽しく、創造的、魅力的な仕事なのです。しかし今の日本でこの有機農業を継続することは、経営面、環境面共々にかなり難しいことだとも思います。私もいつまで続けられるのか。
消費者側のニーズ、思いを想像することは私もいち消費者であるがゆえに難しいことではありません。しかし、多様な消費者ニーズを優先するあまり立ちゆかなくなる生産者も多いのです。この通信を通じて、生産者側の気持ちが少しでもわかってもらえたら嬉しいです。ご意見がありましたら、是非お聞かせ下さい。今までに寄せられたアンケートやご意見の回答にもなる様に書いているつもりです。
今年も野菜セット、通信、私、共々宜しくお付き合い下さい。
明るいニュースの少ない昨今ですが、皆様にとって、この一年が健康で実り多き年になることを祈ります。コバ
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