2003年月11月号 其の弐拾七
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小春日和、とは言ったものです。この時期の日中に風もなく晴れ渡ると、何とも気持ちの良いものです。そんな日は作業の手を休め、畑でしばしボーッとすることがあります。草取りに追われた夏の暑さを抜け、これから来る冬の寒さを前にしたこのひとときが、百章に力を与えつづけてくれたのだなぁと思いました。
まにふぇすと 政権公約。最初からそう言えば良い。わけのわからんカタカナや「粛々と」などのわけのわからん漢字をいっぱい使って国民を煙に巻こうとしているのか。今月は総選挙があるので、オイラも今回まにふぇすとしてみよう。「我が先祖返り党が政権を取りましたら」さて、さて、どうなるんでしょう?
まず行き続けるために必要なものを整備し、確保しよう。経済やお金じゃなく、食べものと水と空気を。どれも今困ってないじゃない!いいえ、日本の食料自給率は40%、今の食糧輸出国で不作がつづいたら、いくらお金を払っても食べものを売ってくれない。その時は車や機械を食べるのか。早いとこ100%にしないと。
同じ小さな島国で、気候はもっと厳しいイギリスでも100%は下らない。日本の自給率は先進国の中で断トツの最下位。危ない、危ない。次に一見事欠かないような水と空気だけど、きれいなものは大いに事欠いている。重商主義と過ぎた豊かさからの垂れ流しが原因。ガソリンより高価な水を飲む異様さに目を向けよう。小泉さんの言う農業の構造改革とは、農にも株式会社の参入を進めたり、もっと合理化、効率化(農の資本主義化)して、単位面積当たりの収量を増やし、労働時間を短縮して海外競争力をつけようなどと考えているじゃないかな。そのためには更なる機械化、単作化、遺伝子組み換え作物などをはじめとするバイオ技術を奨励するだろう。それは化石燃料・農薬使用の増加、生態系の混乱につながり、空気と水を更に汚す結果を招く重商主義の流れ。一時的な自給率の上昇を得る代わりに、次世代以降不作を約束してしまう国債乱発政策と同じ。
オイラが政権を取ったら、有機農業を奨励することから始める。有機農業で自給率を100%にするには、今の耕作放棄地全てを使い、ドイツのように家庭菜園も奨励する。きれいな水と空気を取り戻すためには、農薬や農業機械の使用を減らす必要がある。必然農業人口が増えなければならない。ならば現在の失業者を農業へ吸収することができる。障害を持っていたり、体が弱かったりで農業はできないと思っていた人でも、いろんな作業の寄せ集めである有機農業なら、老若男女、必ずできる作業がある。農業ばかりでなく、昔ながらの伝統的な職業には、そういった面があるはず。
この絵に描いた餅を食べるためには、海外からの安い作物と価格面で競争できるまでの価格補助、就農者支援資金の充実など財政面の支援も必要であるのかもしれないけど、今までの借金が積もりに積もっているので、お金は出せない。それじゃ話にならん!いや、今まで様々な問題の解決を政府や公共機関に頼りすぎてきたのですないか。もっと自分たちの力だけで解決できることがあるのではないか。
機械化される以前の農村では、田植えや稲刈りなどの農作業を近隣の農家が協力し合ってやっていた「結(ゆい)」というすばらしい意識があった。「結」の中では農作業だけでなく、近所の子供たちが悪さをしたら誰でも叱る。ぼけが出てしまった年寄りがいたら地域で看守る。等々教育や福祉に至る地域生活全般をやさしく包んでいたのではないだろうか。農村ばかりでなく、オイラが小さい頃、祖父母の住んでいた東京の下町の路地の入り組んだような所でも、そんな空気があったように思う。
そして地域内通貨を奨励したりして、食べものに限らず地元で作ったものを地元で消費する地産地消を促すなど、国民の目を再び地元(地域)に向けるような政策を取る。そうすることで輸送コスト、環境負担が小さくなる。経済は拡大(グローバル化)するより、縮小(地域重視)していくことが生きものである人間には無理がないはず。歩いて行ってむ帰ってこられる範囲内で食べる糧を調達する「身土不二(体と土は二つにあらず)」が一番体に良い。地域内での人と人との「結」びつき「心土不二」も復活すれば、どうみても避けられない年「金」制度の崩壊なんかを心配せずに老いを迎えられるのではないか。悪化の一途をたどっている治安も良くなるはずだ。
政権公約を実行するために、金を極力使わ(え)ないことを宣言し、心がけ次第で実現可能な方策を示すだけで、その実行・実現は国民一人一人の暮らしの変革に求める。こんな政権公約をする政党が、与党になることは多くの同士が各地方で地域の活性化のために指導的な役割を果たし、何よりも多くの国民が自分たちの力で地域の暮らしを作りあげ、国を変えていこうという気になっているということ。社会主義や共産主義とはそこが違う。公約不履行になった場合は、政府に責任を求めるより、国民自らの努力不足に行き着く。その地域、その国の食と暮らしの自給率を有機農業を通じて高めることは、生きる基盤の食べもの、水、空気を整備し、今までの傲慢な豊かさを手放すことは、他国から奪わないことを意味する。それは砂上の楼閣から基礎のしっかりした長屋へ引越しするようなもの。それは偏った豊かさから生まれていた飢餓や紛争の火種を小さくするという確実な国際貢献にもつながる。誠実な国際貢献を堂々と目指し実行している国が万が一他国から攻撃を受けた場合、米国でなく、交際社会が誠実な対応をするはずだ。
食べものという最大の命綱を他の国々に握られていては、いつまで経ってもNoと言える日本人になんかなれるわけがない。それはどんな政権公約を揚げている政党が与党になっても同じこと。どこへ投票したら(しないのは論外)「おまかせ!」でなく、具体的に何か行動したい。有機農業をやらなくても良いけど、自分の周りの「結」を少しずつ大きくしていくことはできるはずだから。
今後出るであろう野菜たち 霜にあたり、地上の葉が枯れるのを合図にごぼうや山芋などの根菜類を掘り始めようと思います。地中の食べものは食べると体を温め、掘る百姓の体も温めてくれます。季節の求める食べものの旬と作業の旬は仲良しなのです。
これからは葉菜類がセットに占める割合が大きくなっていきます。一株で二度美味しい小松菜の葉をもつカブ(カブツ菜?)が穫れるように、一昨年から自家採種しています。今届いている小松菜のようなカブのような葉ものは、その途中経過です。その他にも色々な形や色をした葉菜類が届くと思いますが、どれも味や触感に若干の違いはあるものの、用途にさほど変わりがありません。大まかに言うと、山東菜などの色の薄い葉ものや小さい間引菜は、お浸しや汁の実にタマサイなどの色の濃い葉ものやチンケン菜などの中国野菜は油との相性が良いようです。でも各家庭のオリジナル料理にチャレンジしてみて下さい。これからは寒くなりますので、葉ものも土付きであれば新聞紙に包んで畑にある状態(立てて)置いておけば、冷蔵庫の中へ詰め込むより日持ちします。
お願い 今年の2月号にも書いた茨城県笠間市の産業処分場の建設差止を求める裁判が現在大詰めの局面を迎えています。判決を前に原告団は建設差止を求める署名を集めています。
私たちが生活スタイルを変えない限りゴミの処分施設はどこかに存在しなくてはなりません。笠間の処分場が建設されなくなれば、それが自分たちの近くに作られることになるかもしれません。笠間市以外の住民は建設が進んだ方がラッキーかもしれません。しかし、このケースは余りにも問題点が大きく、深刻であることを感じないわけにはいきません。だから私は署名に協力することにしました。事実を把握し、協力という形で具体的な行動をすることにより、自分の身のまわりのゴミ問題を改めて考える機会になります。賛同して下さる方は、要請書に署名を集めて原告団にお送り下さい。詳細はhttp://www5e.biglobe.ne.jp/~fujimiko/で知ることができます。宜しくお願いします。野菜セットのお歳暮は、いかがですか。2,000円プラス送料です。
後記 先月の収穫の集いには15人以上の方々に参加して頂き、小春日和の中、里芋やサツマイモ掘りをし、自家用野菜のけんちん汁をつくり、楽しいひとときを過ごすことができました。集いに参加できなかった方も、畑を見学してみたい、作業を手伝ってみたい方、いつでも起こし下さい。これからは落ち葉かきや、ごぼう掘りなどの作業を手伝ってくれる方歓迎です(泊まりも可)。日頃食べているものが生育するひと過程でも自分で具体的に手をかける経験をすることで、食べものに対して、又、ちがった感じ方が芽生えるはずです。てぐすねひいてお待ちしています。
コバ
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