2004年月2月号 其の参拾
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今年の冬は、百姓になってから苦しんでいた指先のあかぎれがほとんどできません。体質が改善されつつあるのと、寒さ、冷たさに体が慣れてきたのもあります。人の体は、心と同様変わるものなのですね。ゆっくりとですけど。
鳥といただきます。 先日、A.ヒッチコックの「鳥」を観た。鳥という鳥が突然群をなして、人間を襲う怖い映画だった。オイラも、自転車に乗っていたら、後頭部をカラスに突かれて小穴があき、出血したことがあった。痛いより怖かった。
最近、鳥のインフルエンザが話題になっている。その前がアメリカでの狂牛病、そしてそんなに前じゃないのにもう風化しつつある鯉ヘルペス騒動。昨今、家畜に関連する原因不明のニュースが途切れることがない。問題は、家畜や養殖動物に多く起こっている。
スーパーの目玉商品で1パック10円の卵が、チラシの中で踊り、やすい輸入肉が食品棚で幅をきかせる時代になっている。そのおかげで、肉や卵は、いまや食卓のレギュラー選手になった。資本主義の世の中、競争する同業者は、多くの消費者から支持されるようにしのぎを削る。民主主義の世の中、多くの消費者が求めるよりやすいものを作るために、効率的に量産したりする必要がある。そんな中家畜は生きものであって、生きものでない。
卵や肉という商品を生み出す機械、道具に過ぎない。にわとりは夜と窓のない巨大な鳥団地の身動きができない狭いカゴに入れられ、ひたすら食事を与えられ、卵を落としつづける。その脚が大地を踏むことはない。肉牛は霜降りになるようにビールを飲まされたり、早く成長(出荷)するように、共食いをさせられる(肉骨粉を食べさせられる)。
牛乳生産マシーンの乳牛は巨乳過ぎてまともに歩けないし、吸われすぎの血乳、乳腺炎は日常茶飯事。そのくせ生まされた子牛は、マシーンとなっている母牛の乳を飲むことが許されない。家畜商品たちは、効率的に狭いところに押し込められて、病気になりやすいので、抗生物質入りのえさを予防的に食べさせられる。
たとえ、優秀な家畜マシーンであっても、天寿を全うすることはない。にわとりや乳牛は、産卵率や搾乳率が落ちれば、ドッグフードになったり、跡形もない加工品に姿を変えて、オイラたちの胃袋へ落ちたりもする。もちろん、肉用の家畜は、幼青年期に殺される。近年増え続けている奇形の養殖魚(近海魚も)だって切り身や加工品にしてしまえば、安くて美味しいと、消費者は満足だ。
本来、草を主体に食べる家畜たちは、民主主義のルールから、人々の望む速い成長と柔らかく、適度に脂ののった肉を捧げるために、大豆やトウモロコシなどの穀類を中心とした食事を押しつけられている(隠し味は、肉骨粉と抗生物質)。1キロの鶏肉を食べることは、約3キロの穀類を食べることに等しく、豚では約5キロ、牛に至っては約8キロの穀類が1キロの牛肉に変身すると言われている。脂ののったハマチやマグロなどの養殖魚は、イワシなどの小魚の固まりと考えてよい。つまり、肉類を控えた食事に変えれば、多くの穀類や小魚が浮くことになる。その穀類が食べられず、一日どれだけの人々が倒れているのだろう。(試算では、先進国の肉食を5回に1回我慢するだけで、世界中の飢餓がなくなるという)。映画「鳥」の中、鳥たちの襲撃から避難しているシーンで「この世の中を住みにくくしているのは、鳥より人間の方だ。」というセリフがある。そして、カゴの中の鳥ではなく、、自由に羽ばたける鳥たちが人々を襲った。今、自由を奪われたカゴの中の鳥や豚や牛たちが、鳥インフルエンザ、狂牛病、生活習慣病などを通じて、じわじ わと人々に恐怖を与えようとしている。家畜たちの体への異物は、肝腎臓を通じて、 解毒、排泄しようとする。疲れ切った肝腎臓を持ち、劣悪な食・住環境に抗議したい 家畜たちは「奥さん、レバーは体に良いですよ!」と、みのもんたの口を借りて復讐 しようとしているのではないか。 その場を動けない植物たちは、害虫に食べられだすと、自己防衛のために植物体内 から害虫の嫌いな物質を出すようになるという。動けなくさせられた家畜たちも、反 撃の物質を出し始めたのではないだろうか。 肉食をやめて、ベジタリアンになろう、とは言えない。だって、たまに食べる肉や 卵は、やっぱり美味しい。たまに食べると。 できることをみつけたい。もし肉食5回を4回に減らすことができなければ、せめ て、食前の「いただきます」をしっかり言いたい。肉を食べなくても、食べると言う ことは、多くの命をいただくことだから。そして、残さず食べることが不遇な家畜た ちへの、飢えに苦しむ人々への最低の礼儀だと思う。
今後出るであろう野菜たち 今月は、ほうれん草、小松菜(カブツ菜含)、かつを菜、チヂミ菜、白菜、筍白菜、水菜(壬生菜・京菜)、キャベツ、芽キャベツ、長ねぎ、人参、大根、ゴボウ、山芋、サツマイモ、ジャガイモ、里芋、カボチャ(日本カボチャ含)、ヤーコン、キクイモの中から10種類前後でセットを作ります。
今月はきびしい春の端境期の入り口です。畑での野菜達が少なくなれば、切り干し大根、人参、タクアン、ポップコーン、三五八(麹)漬けなどの保存食もセットに入れていく予定です。 新顔のキクイモも、春の端境期対策に去年作付けしたものです。見てくれは、コロッとした生姜のような格好。皮をむかずにスライスして、他の野菜と炒めものや蒸かして、味噌をつけて食べたり。生でかじるとほのかな甘みもあって、食感は大根にやや近いです。味噌漬けも試してみてください。ヤーコン同様、糖尿病をはじめとする血液系の病気全般に効用があります。
今月の先祖返り 先月の自然入浴剤につづき、今月は自然洗髪剤の紹介。
学生時代、通学電車の中で女性のシャンプーの良い匂いがすると、クラクラッとしたものでした。当時から髪の毛は多い方ではなく、いつハゲるか、頭を洗う度に排水口に集まる抜け毛をみては、ヒヤヒヤしていました。それが、今でもどうにかもちこたえています。それは、シャンプーをしなくなってから、状況が改善してきました。
3年前から天然石けんで、去年から桶に食酢を少し入れたお湯だけで洗髪するようになりました。
市販されている大半のシャンプーの裏側に、プロピレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸塩と書いてあります。これらの物質は、単体で扱うとき、厳重な防護服の着用が義務づけられている有害指定成分です。頭皮と内臓、特に子宮とは密接な関係があります。
羊水がシャンプーの匂いがすると聞きます。
赤ちゃんも産科のお医者さんもクラクラッとしていることでしょう。シャンプーの他にも、パーマ・毛染め液、歯磨き粉、ひげ剃りクリーム、化粧品にも同様の有害指定成分がふんだんに使われています。口から入る毒物より、皮膚から入る毒物の方が、肝臓である程度解毒される前に、血液の中を流れてしまうので、注意が必要ですが、あまりにも知られていません。また、これらの有害成分は、硫酸系界面活性剤とも言われます。米のとぎ汁より数百倍環境に負荷をかけているのです。
しかし、なぜこれらのことが、マスコミや国会で取り上げられないのか。やはり、強力なスポンサーや献金元には、配慮せざるを得ないのです。
後記 どうしてこんなに気の重くなるようなニュースや情報が多いのでしょう。アトピーが増えてきているように、社会のアトピーも増えているのでしょう。でもいやなニュースは、受け止めても畑まで引きずらないように気を付けます。作物は作り手の気持ちを反映するらしいので、畑では極力気持ちを切り替えるように努めます。
今月から、また種蒔きが始まります。沈んでいる場合ではありません。幸せは、歩いてこない。だから、歩いて行くんだよ! ワン・ツー・ワン・ツーコバ
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