先祖返り通信
2004年月3月号 其の参拾壱

2月後半なのに、春真っ盛りのようなむわっとする生暖かい日が続きました。それにともない梅の花が咲き、菜の花がつぼみをつけ始め、畑の青み(雑草)も少しづつ濃くなってきました。種蒔きの作業も増えてきて、さあ春です。今年も働かせていただきます。


べんぴ

 
 30を過ぎてから、アトピー(じんましん)が出て、そして花粉症にもなった。ここ数年、発疹は出てないが、春になると、くしゃみと鼻水には苦労している。幸い、それ以外大きなけがや病気とは無縁で百姓暮らしができている。
 じんましんは痒く、体裁も悪い。風邪や怪我も日々の暮らしをしていく上ではつらいし、困り者だ。治療して早く治したいものに違いない。しかし、どんな偶発的な怪我や病気にも必ずその原因がある。じんましんの時は、排ガス規制の甘い途上国の道を自転車で毎日走り回り、マンションの天井沿いに出た蟻の集団に殺虫剤(多分有機リン系の強いやつ)を吹きかけ、自分も頭から浴びていた。指を鎌で切ったときは、手入れが悪く、切れ味が悪かったり、作業に集中していなかったり。その時出た痒みや痛みや血は厄介者ではあるけれど、その元、根を探れば、後の大厄を未然に防ぐ孝行者になりうる。「怪我の功名」や「一病息災」はここからきた諺だろう。

 人を含めた生き物は、長い間、命を子孫に引き継いでいく課程で生き残る術を遺伝子の中に残している。命のピンチに陥った時、解決する手段を体内に秘めている。また、異物が体内に入ってきたら、それを体外に追い出すシステムがある。例えば、風邪などのウィルスが入ってきたら、体温を上げて熱に弱いウィルスに対抗する。その他、アレルギーと言われる発疹、咳、鼻水など各種症状も異物を体外へ追い出す正常かつ大切な症状だ。
 そして、解毒排毒を主に司る代表器官は、肝臓と腎臓。しかし、長年経験してこなかった新手で大量の化学物質や自然のバランスを無視して大量に植えられてきたスギの花粉の摂取など、近年、肝腎臓は悲鳴を上げている。それでも発疹や下痢、くしゃみなど様々な手段で排泄しようと努めている。それらの症状は、病ではなく、その根本原因を当人に分かってもらおうとする体内からのメッセージでもある。それに気付こうともせず、その伝言を一時的だけど便利な薬で再び体の中へ封じ込めようとする。その結果、肝腎は悲鳴も上げなくなり、致命的な状態になる。延命システムの崩壊。
 高熱が続いたり、女性の顔など目立つところにアトピーが出た時などでも薬はダメだというのでない。薬は使えば良い。しかし、諸症状の原因を考えたい。原因を取り除かないで、薬などを入れるばっかりでは、いつか詰まる。便秘、宿便は万病の元だし、脳梗塞、心筋梗塞、腎不全なども体液が正常に循環せず、詰まったのが原因。

 有機農業は、この循環を大切にする。土から生まれたものは、土へ返すのが基本。食べた分は、落ち葉や肥料などを入れて補う(本来、うんこも水に流すべきものでない)。捨てることを極力しない。命を含めた有機農業に関わる全てのものを循環させるように努める。一方、慣行栽培は、売れるために化学肥料や農薬を多投し、地球にとって肝腎臓のような浄化作用を持つ土を詰まらせる。オイラたちの代で土地や地球に大量の宿便を溜め込んでいる。土や地球が死んだら、火星に住めるのかなあ。


今後出るであろう野菜たち


 
 花咲く春、菜の花の到来とともに、同じアブラナ科のキャベツ、白菜・水菜や大根なども花を咲かせるようになり、野菜としての役割にひと区切りをつけます。これらが3月上旬でおわるでしょう。菜花は増えるでしょうが、寒さの中で耐えてきた野菜たちが、少しずつなくなっていく端境期に本当に今月から入ってしまいます。
 菜花、からし菜、かき菜、ほうれん草、ごぼう、ヤーコン、キクイモ、里芋、さつま芋(白さつま含)、じゃがいも、山芋、人参、ねぎ、ノビル、エシャロット、ニラ、タクアン、切り干し大根・人参、ポップコーン、三五八漬あたりが今月のラインアップになるでしょうか。


今月の先祖返り


 
 入浴剤、洗髪剤に続き、毎日使うもの特集で、今日は歯磨き粉を取り上げます。ご想像通り、私は口の中を泡でいっぱいにするようなチューブに入った歯磨き粉は使いません。市販の歯磨き粉の多くは、先日のシャンプー同様の有害危険成分が平然と含まれていて、それをご丁寧に毎食後、歯茎から取り入れているのが分かっているし、研磨剤でゴシゴシすることで、葉を傷つけ、歯の受命を短くしていることを知っているからです。
 私は、一日一回寝る前に、歯ブラシに粗塩をつけて、歯と歯茎の汚れを取ります。
これならミネラルを含む高級な塩を使っても、たかが知れています。乾燥させたナスのへたを土鍋に小麦粉で目張りをして、蒸し焼きにした粉を歯磨き粉として使うと、虫歯予防や歯槽膿漏に良いそうです。今夏試してみたいと思います。


後記


 
 食生活や日常品を改善する過程で、発疹や膿が多く出たり、持病の症状が一時的に悪化することがあります。これは、今まで閉じ込めていたものを対外へ排出する機能が正常に働きだしたことを意味します。東洋医学では、これを「好転反応」と言います。産み(膿?)の苦しみと言いますか、閉じ込められていた異物が排毒される時の膿に驚き、苦しみますが、その後、症状がぐんと軽くなります。断食療法などをした後、臭い宿便がでた後に感じる爽快感がそれです。これを分かっていないと、症状の悪化に驚き、また薬で埋め戻してしまう、元の木阿弥になってしまいます。判断が難しいかも知れませんが、頭に入れておきたいものです。
 去年は雨で中止になった「野草摘みの集い」を今年も計画します。4月11日(日)、10時に集合して、薬草や野草茶にできるドクダミやスギナなどの野草を摘み、昼には、それを天ぷらにして皆さんと歓談、交流できたらと思います。雨天は翌18日(日)に順延します。
 農業研修中に、同様のイベントで出された野草の天ぷらをぱくぱく食べた翌日、研修生仲間の多くと同じく、私も下痢をしてしまいました。この下痢も今思えば、「好転反応」のひとつであったように思います。野草は強いものですから、当日は程々に食べましょう。こちらで汁ものは用意しますので、おにぎりなどの主食はお持ち下さい。参加希望の方は、事前にご連絡下さい。多くの方々のお越しをお待ちしています。前、後泊も可能ですので、ご相談下さい。
 集合場所は、間々田自動車教習所前です。では

コバ
〈電車でお越しの方は間々田駅東口に9:30集合でお願いします〉

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